はじめての中医学講座

はじめての中医学講座

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

先日、当院で『はじめての中医学講座』が開催されました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

とても盛り沢山の内容で、座学からの陰ヨガの時間は心身共にリラックスでき、とても充実した2時間を過ごすことができました。

今回のテーマは、長夏の快適な過ごし方と養生法〜お腹を守ろう!思い悩むは脾を傷つける?五臓と感情のつながりとは〜でした。

リラックスした姿勢での座学

夏至を迎え、中医学で季節は『長夏』。五臓は「胃と脾」が活発になる季節と考えられています。

自然界の土の性質に当てはめられる胃と脾。よい土壌には立派な花が咲き、実がなり、美味しい野菜できます。

五臓もこれと同じで、この時期に養生して過ごすことで、体、心の土壌が整えられ、次の季節へと繋がっていきます。

今回のテーマ「胃と脾」の養生ポイントを少し紹介したいと思います。

生活養生:

○朝食は胃の時間(午前7時〜9時)

○冷やさない

○朝は太陽の光を浴びる(天灸)

○軽めの運動、ストレッチ、ヨガ、気功

○座り続けない、四肢を動かし気血を巡らせる

○耳のマッサージ

○部屋の風通しを良くする、布団を干す

○考えすぎない、うまく休息・気分転換

(ストレス・緊張は”木乗土”)

食養生:

○湿を追い出す食材:緑豆、そら豆、さくらんぼ、もやし、小豆、ハトムギ、蓮の葉

○脾を助ける食材:穀物、芋類、とうもろこし、大豆、山芋、なつめ、サンザシ

○香りによって湿を出す:ミント、ねぎ、生姜、紫蘇、みょうが

○気の巡りを良くし湿を出す:蕎麦、らっきょ、玉ねぎ、えんどう豆

○利尿により湿を排出する:きゅうり、冬瓜、茄子、空芯菜、小松菜

養生といっても難しいことことはなく、すぐに生活にと入れられるものばかりでした。

オススメ書籍

食べるお茶とサンザシのおやつ

夏の心はあたたかさを好むそうです。

感動すること、喜ぶこと、褒めること・褒められること、人に優しくすること・優しくされること、人や動物や植物を助け・助けられること、そして感謝すること

夏の心を傷つけることは…

時間ギリギリで焦ること、急がすこと・急がされること、怒ること、言いたいことを我慢すること

夏は発散、気持ちを外に出して自分の花を咲かせる季節だそうです。養生を取り入れ『長夏』を快適に過ごしていけたらと思います。

次回は9月に『秋の養生法』開催予定です。日時、テーマ等 決定次第お知らせしていきたいと思います。

皆様とご一緒できることを楽しみにしておします。