遅延型フードアレルギー検査

遅延型フードアレルギー検査

 あっという間に今年も半分が過ぎようとしています。日々の気候の寒暖差も大きく、体調管理が大変な時期でもあるかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

この度、当クリニックでは新しく、遅延型フードアレルギー検査の取り扱いを開始します。

一般的なフードアレルギーは、特定の食物を食べてから数分~数十分後に蕁麻疹やかゆみ、腹痛、呼吸困難などのアレルギー症状が出るものを思い浮かべることが多いかと思います。これらのアレルギーは、「即時型フードアレルギー」と言われているもので、IgEという抗体が関与しており、すぐに症状が現れるため、比較的診断しやすいのが特徴です。
 一般保険診療での検査は、このIgEが関与するアレルギー検査です。

※即時型のアレルギー検査(View39アレルギー検査)も、当クリニックにてお受けすることができます。 お気軽にご相談ください。

  それに対し、「遅延型フードアレルギー」は、IgGという抗体が関与しており、特定の食物を食べてから症状が現れるまでに、数時間から数日と時間がかかり、症状も多彩であることから、その症状が食物によるアレルギーであることに気付きにくいのが特徴です。そのため、原因に気付かずに原因食物の摂取を続けてしまう傾向があり、「隠れアレルギー」とも呼ばれています。

 その症状は、深刻な症状というよりも、頭痛、倦怠感、不眠や無気力など様々であり、一見、食物によるアレルギーと認識されてない症状が多く含まれていることが特徴で、複数の症状が同時に出現することもあります。


遅延型フードアレルギーの症状

  ・便秘や下痢、吐き気等の消化器症状

 ・頭痛や頭重感、肩こり等のアレルギー症状とは言えない慢性症状

 ・疲労感、不安感、集中力の低下、抑うつ、イライラ等の精神症状

 ・その他、アトピー性皮膚炎等の皮膚症状、むくみ、蕁麻疹等の実に様々な
  症状の原因となっている場合があります。


遅延型フードアレルギー検査について   ※保険適用外(自費検査になります

 ◎ IgG食物過敏セミパネル(120項目の食材):32,000円(税込み)
                       ※検査説明料込み

 日本人の食生活にお馴染みの乳製品、野菜、果物、肉、魚、ナッツ、穀物、スパイス、海藻など 120項目を取り揃えたバランスの良いパネルです。

 ◎ IgG食物過敏フルパネル(219項目の食材):46,000円(税込み)
                       ※検査説明料込み

 219項目ものバラエティに富んだ食品を揃え、多様化する現代人の食生活に対応したパネルです。

検査方法

 ごく少量の血液を採血します。

 採取した検体を検査機関へ郵送します。

 2~3週間後を目安に、検査結果をもとに医師より説明時間を設けさせていただきます。


どのような人が受ける検査であるか

 ・アレルギー症状があるのに即時型アレルギー検査を受けても陰性で、原因が
  わからない方。

 ・頭痛や消化不良など、アレルギー症状とは言えない原因不明の慢性症状が続
  いている方。

 ・食や健康への関心が高い方。等


遅延型フードアレルギーの治療

 一定期間、原因となる食物の摂取量を制限して、腸内環境を整えます。
改善が見られれば、摂取頻度や量を調整することで、その食物を再び食べられるようになります。
 また、原因となる食物の摂取を制限することで、今まで悩んでいた慢性症状が改善されたりするなど、体調の変化を実感することも多くあります。


 保険適用外の自費検査となりますが、もしかして遅延型フードアレルギーかもしれないと心当たりのある方、遅延型フードアレルギー検査に興味があり、せひ検査を受けてみたいと思われた方は、お気軽にご相談ください。


看護師 神倉