R.I.P 谷川俊太郎さん
- 2024.11.19
- 雑記
谷川俊太郎さんの著書『呼吸の本』は当院の図書スペースで最も読まれている書です。
人間の生理活動において、心臓や腸などの自律神経関連器官は自らの意思によって調整する事はできませんが
呼吸は、唯一自らの意思で調整することのできる生理活動であり、それは心臓や腸の動きのリズムに影響を与え、身体に活力を生んだりリラックスをもたらしたりする事もできます。
過敏性腸炎や機能性ディスペプシアなど、自律神経系的要素のある疾患においては、呼吸法やヨガのエビデンスが得られているのはそういった理由からです。
スマホやパソコン画面に向かうことの多い現代人は、知らずのうちに呼吸が浅くなるため、誰にとっても有益な方法と言えます。
そういった呼吸に意識してみる大切さを優しい言葉で伝えてくれている良書です。
谷川さんと言えば、スイミーなどの名作もあり、これからも作品は生き続ける事と思います。
ご冥福をお祈り致します。
院長 大塚
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